都甲九峰 秋景山水図
大分県竹田市久住 南画家
久住町の秦啓次郎の二男として生れ、後同町の都甲家を継ぐ。名は安平、号は九峰。幼少の頃より絵を好み竹田町の入田披雲について詩書を学び後京都に出て、田能村直入、田近竹邨に師事して南画を学ぶ、更に東京に上り川端画学校に入り技を深めて帰郷。専ら久住町に住んで多くの作品を遺している。竹田町の水石会の指導者が次々に亡くなられた後を継いで南画の指導に尽くされたが昭和九年十二月六十歳で没した。久住町では度々遺作展を開いて作品を鑑賞し合い徳を偲んでいる。
ある旧家が一括して所有されていた作品の一つ。2017年4月、福岡の交換会(業者競売会)に、ウブ出しの業者によって出品された。その作品群のすべてを落札、当館の所有となった。
2017年11月、当館・企画展『久住の画家・都甲九峰と石野玉僲展〜或る旧家より〜』に展示。